寺院・神社・教会を斎場として利用する場合

寺院・神社・教会を斎場として利用する場合

はじめに

寺院、神社、教会を斎場として利用する場合、葬儀はどのようになるのでしょうか。そもそも葬儀の会場として利用できるのか、ご紹介していきます。

寺院以外は斎場ではない

あまりご存知でない方も多いかもしれませんが、神社や教会を斎場として葬式を上げることはできません。 なぜかというと、そもそも葬儀の形が仏式とは大きく異なるからです。仏式のように納棺、通夜、告別式といったそれぞれのフェイズに分かれた葬儀は行われません。 キリスト教においては葬儀は非常に簡略化されているため、斎場に当たる施設がもともと無く、遺体安置所しかないのです。 また神社の場合、仏教ではなく神道で、触穢(しょくえ)※を嫌うため、神社を斎場として提供することはありえません。亡くなった方の自宅に神主が行き、そこで式が執り行われます。 ※神道上不浄とされる穢(この場合死体のこと)に接触して汚染されること

神式の葬儀とは

神式の葬儀について少し説明します。 故人の強い希望があるなどの理由で、神式で葬儀を執り行いたい場合は神主と綿密な打ち合わせが必要です。 また神式では葬儀ではなく神葬祭と呼び、葬儀と告別式を合わせたようなイメージです。これを亡くなった方の自宅で行います。 とりわけ注意が必要なのは、故人の死に対する姿勢です。 簡単にいうと、仏式では葬儀は故人の死を悲しむもので、神式では祝福すべきものとなります。前向きな理由で死が訪れたという解釈です。この考え方に慣れていないと、戸惑います。 なので神主との打ち合わせが重視されるのです。

キリスト教の葬儀とは

キリスト教式の葬儀においても神父や牧師とよく相談しておきましょう。 というのも、カトリック教会では生前に洗礼を受けた人しか葬儀を受け付け無いからです。プロテスタントでは例外はありますが、カトリックはその点厳密です。 そしてこちらは神式と同じなのですが、死は積極的なもので仏式のように悲しみに浸るものではありません。 故人だけがキリスト教を信仰していて、キリスト教で葬儀を上げてほしいと要望した場合は、こうしたことを含め、いろいろな問題が起きることを覚悟しておきましょう。 むしろこうした方は生前予約をしておいた方が良いかもしれませんね。

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