「自然葬」の特徴をわかりやすく
はじめに
「自然葬」は自然葬では自然循環の中への肉体の回帰という発想で、故人の意思に基づき遺体を埋葬する方法です。具体的には骨を土に埋めたり、海に散骨したりなど自然に返す形をとります。墓石など、人工物を利用せずに亡くなった方を葬る葬儀の形をひっくるめて自然葬と呼ぶことが多いです。自然葬とは言うものの、通常の葬儀のあとに遺骨を埋葬もしくは散骨することになるので、その分余計に費用が掛かる可能性があります。
自然葬の主な特徴
- 海や川、山に散骨、埋葬する
- 風葬、鳥葬、水葬、土葬、樹木葬などさまざまな形がある
- 菩提寺などの宗教上のお墓を使わない
- 骨壺を用いない
とりわけ生前葬は儀礼というよりもイベント的な色合いが強くなりがちです。葬儀ではなく「ただの集まりやパーティ」にならないよう、入念な準備や事前の告知が必要となります。
自然葬の流れ
葬儀をどのように行うかで流れが変わります。 いずれにしても死亡診断書を医師に受け取り、役所に故人が死亡したことを伝えないと、死体遺棄になってしまうため、発覚した場合は刑法で裁かれてしまいます。 ですので火葬せずにそのまま遺体を処理することは難しいでしょう。 山ひとつふたつもっている土地の所有者で、誰も踏み込まない場所に遺体を埋葬できる場合は別ですが、そういったケースは稀かと思われます。 散骨する場合にも制限があります。 散骨する際は、遺骨を2ミリ以下に粉砕しなければならないと法律で定められていますので、散骨を専門にしている業者に依頼するのが自然流れです。 その際当然費用が発生します。 海や川に散骨するにしてもそこへ行くための費用が掛かります。
自然葬に適した人
- 広い土地の所有者
- 菩提寺など先祖代々のお墓がない
- 無宗教
自然葬の注意点
- 法律を順守して慎重に行う
- 土地の所有者に許可を取る
- 樹木葬は散骨ではなく、決められた場所でしかできないものの、遺骨を2ミリ以下に砕く必要はない
- 樹木葬は埋火葬許可証が必要が必要
- お墓に入らないと生前に家族と相談しておく
自然葬の場合、生前に遺志を伝えておくことと、埋葬してもらう場所によっては許可を取っておきましょう。そのほうが遺族の手間も省けますし、菩提寺がある場合のトラブルも未然に防げます。
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